絶対発芽させる!トマトの種まき



 

家庭菜園をしている人にとって忙しい季節がやってきましたが、畑の土作りの次に大切な作業は種まきです。

ただ土に種をまきしばらくすれば勝手に育ってしまう植物もあれば、ポットに種をまき数十日かけて育苗しなくてはならないものもあるんです。

個人的には前者のような手のかからない植物は大好きですが、ナス科のトマトやピーマン、もちろんナスもですが、育苗してあげないと上手く育たない植物もあるのです。

他に、ウリ科の野菜も育苗するのが一般的です。果菜類は育苗と覚えておくといいかも。

 

我が家も3月に入ってすぐ、サンマルツァーノトマト、マティーナトマト、ジミーナルデロピーマンの三種、まきました。

この三つは固定種と呼ばれる種で、一番わかりやすいメリットはF1種と違い、自家採種できるってこと。

私が育てている野菜はほぼ固定種といっていいです。固定種は自家採種できる点と、ホームセンターではあまり見かけないような品種に出会えるのが魅力だつ思っています。

私がいつも買っている種屋さんはここです→https://www.tanenomori.org/

野菜やハーブ、花の種まで種類があり、カタログを見てるだけでワクワクしてしまいます。

最初のサンマルツァーノという品種はイタリアの伝統品種の加熱用のトマトです。

まん丸ではなく、少し縦長のトマトです。

加熱向きのトマトは流通していますが、このサンマルツァーノは加熱しないと美味しくないです。ほんと、びっくりするほど美味しくないというか、味がしない。。

というのも、普通の生食用トマトって、中にゼリー状の物が詰まっていて、それが美味しさの素になっているのですが、サンマルツァーノはこのゼリー状の物がほとんどありません。皮がしっかりしていて中身が空洞に近いトマトです。

これが、焼いたり煮たりとにかく加熱すると、物凄い旨味を出すのです。

よく、「わざわざ加熱用のトマトじゃなくても」なんていう人がいますが、生食用で作ったトマトソースとは全く別物!

サンマルツァーノを知ったのはケチャップ作りをしたくなったときに、色々調べていたら出てきたトマトなのですが、まだまだ日本では知られていなく、スーパーなどでも一切売っていなかったんです。

どうしても食べてみたい!手に入らないならば栽培してみようと。

家庭菜園をやる後押しをしてくれたのは、サンマルツァーノでした。

でも、実も売っていないなら苗も出回ってないんですよね。種ならなんとか手に入ったので苗から育てる事になりました。

サンマルツァーノについては語り出すと止まらなくなるくらい思い入れが強いのですが、後のマティーナトマトとジミーナルデロピーマンに関しては、特に何の感情も湧きません。

とりあえず中玉のトマトと細長い万願寺とうがらしみたいな物が、食べたくて種を買ってみました。

そしてまだこの2つは、育苗成功してないので食べられてないのです。。

 

 

いや~前置き長くなりました、やっと本題に入ります。

トマトの種まきの適期は諸説あるのですが、3月から5月までといったところでしょうか。

でも5月の中旬から6月位には畑に定植し、秋口まで長く楽しみたいので、3月には種まきするのがおすすめ。

しかし、トマトの発芽適温というのは大体15℃から30℃くらい。

3月はほとんどの地域がまだこの温度に達していないので、暖かい所に置く必要があります。

もう、5年近くサンマルツァーノを苗から育てていますが、なかなか大成功!とまでは言えません。

最初の方の年はほとんど発芽しなくて悩まされました。

そして去年やっと、発芽のコツを掴みました。

それは、夜はこたつの温度を一番弱くしてそのまま朝まで入れときます。

そして朝は外の暖かい場所に置く。

うちの場合は、外に簡易的なトンネルを作ってそこに入れています。


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晴れてる日ならトンネルの中はかなり暖かくなるので苗が元気に育ちますよ。

トマトは割と高温でも平気な植物ですが、少し暖かくなってきた頃の晴れた日などは、逆に温度の上がり過ぎにも注意です。

少し風が入るようにするだけでもだいぶ違います。温度計も一緒に置くといいかも!

そして、日が落ちてきたら必ず家の中に入れてあげることを忘れずに!

度忘れた夜がたまたま冷え込んで苗がほとんど死んでしまうという事故も経験してるので。これだけは忘れないようお願いします。せっかく発芽してくれたのに。。。

なんてことになりかねませんから。

トマトの生育適温は10℃から35℃くらいまでと思っていただいて間違いないと思います。

 

 

うちのトマト達は今こんな感じ。


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あら〜ひょろひょろ徒長しているのもちらほらいますね。

徒長にも原因がいくつかあるのですが、今回の場合発芽するまでに乾いてはいけないと、ビビッて水をやりすぎた事が原因だと思います。

発芽するまでは適度に湿らせて、少しでも目が出てきたらなるべく早く太陽に当てましょう。

天気が悪ければ部屋の明かりでも、とりあえずは誤魔化せます。でも太陽が出たらすぐに外に出してあげましょう。

そうすれば、ひょろひょろと徒長するようなことはないはず!

 

最後に種まきのコツをちょっとだけ。

育苗するときはまず、連結ポットなどの容器に土をつめ、同じ深さの穴を空けましょう。深さを揃えることで、発芽のタイミングも揃ってきます。

そして覆土は少しだけぎゅっと押して土と種を密着させるようにしましょう。

あとは最後に水やりですが、連結ポットより大きいサイズの容器を用意してそこに水を入れ、ポットの底から水を吸わせる方が失敗は少ないです。 

 

 

 

 

これを守れば絶対発芽!するはずです。

私が何年も試行錯誤しながら、一番簡単にお金をかけずに育苗する方法を編み出しました!と言っても家庭菜園やってる方なら普通にやってることなのかな。

適度な水やりも、もちろんですが夏野菜の育苗成功の鍵はやはり温度管理です。

あ~ 温度管理なんてめんどくせー!ってかたはヒーター付きの育苗器がおすすめ。

 

昭和精器 育苗器 ヒーター付育苗器 愛菜花(あいさいか)PG-10
 

 種からやる家庭菜園はおもしろいですよ。苗で買うより断然安く済みますし。

結構人気で有名な品種の苗って買うと高いですからね。手間と収量考えるとスーパーで野菜買っちゃったほうが安いじゃん、てなるんですよね。

まあ、家庭菜園をやってる人はそこを気にしていない!人が多いのかな。

楽しみ方は人それぞれですからね。今年こそは種からやってみたい!って方は是非真似してみてくださいね。