雑草を邪魔だという発想



私はジブリの庭が好きだ。
ジブリの庭というのはジブリ映画に出てきそうな庭の事で、草に囲まれ虫や動物が跳ね回っている姿を見ると、単純に嬉しくなる。
春になりペンペン草やどくだみ、何でもいいから新しい息吹を見つけ出す事が趣味とも言える。
間違っても大量の雑草を見たからってネガティブな感情を抱くことはない。
でも世の中には私みたいな人ばかりではないみたいで

雑草=邪魔なもの
という人が結構いて、中には畑や庭に生えた雑草を見て汚いと表現する人もいる。
確かに畑をやっている人には草は天敵みたいなもので、雑草を嫌がる気持ちも少しはわかる。
邪魔だと思われがちな雑草にも様々な活用の仕方があって、これらを簡単に除草剤でやっつけるようなことはもったいない行為だと思う。


例えばどくだみなんかはお茶として飲むと体にいいのは知られていると思うが、アルコールに浸けてチンキにすると虫刺されなどに効果があるのだ。
畑の天敵スベリヒユは食べてもいいし薬としても使えるらしいし、根っこの張り方が尋常ではないスギナなんかもお茶にしたりチンキにしたり、薬草として効果がある。
上に挙げた以外でも食用、薬用として使える雑草はいくらでもあって、そこら辺に食材や薬の原料がわさわさと勝手に増えてくれるというのだから、有難い以外の何モノでもない。


ここでは伝えやすく「雑草」と書いてしまったが、そんな風に呼んでしまうのは申し訳ない、
本当は一つ一つ名前で呼びたいと思っている。
多種多様な草たち。色々試しに食べたり塗ったりしてみるのも面白いかもしれない。
もちろん毒性のあるものもあるから、気を付けなくてはいけない。
どこかで、白い液体が出るものは食べれる草で黄色っぽい液体が出るのは毒があると聞いた。
本当かどうかは定かではないので、何でもかんでも食べるのはおすすめしない。


それでもやっぱりただで無限に生えてくる雑草を邪魔物扱いするのではなく、活用していく方向で思考を働かせたいものだ。